エステテックサロン

エステテックサロン、リセージュ        2020 東京   

ピンクを基調にした大人可愛い空間にしたい。そんなご依頼でリフォームの相談が始まりましました。ダークでアジアンな空間を、明るく、女性スタッフが安心して居られる場にしたい。そんなご要望を受けてのサロンリフォームです。

使用している家具や照明は取り立てて珍しい物ではありません。コーディネート次第で空間は生まれ変わります。不思議の国を訪れるような、そんな空間になりました。

相談が進むうちに

壁紙を変えたらよくなるかしらと始まったご相談。よく伺うと、カビが生えていたり、動線がよくなかったり。溢れるエステ機器類の収納問題。タオルやジェルなどの収納や、販促物にカルテもあり。

問題は結構広範囲でした。

リフォームプランをお作り

プランをお作りして、いろいろさらにお伺いするうち、全部変えようかしら!とセンセーショナルなご発言に至ります。

スゴロクは振出しに戻り、今度は一からこれがおススメ、という案をお作りすることになりました。

大胆な壁紙で、華やかに

パネル壁紙を採用し、ぼかし(オンブレ)効果で心地よさを演出します。オンブレは、2022年のメゾン・エ・オブジェでエリザベスルリッシュがトレンドに取り上げています。こちらは2020年の春の物件です。ゆらめくような心地よさをエントランスホールに演出しよう。そんな思いから、オンブレ効果を認識し、取り入れています。

華やぎと心地よさ

スペースは結露対策で減少

最大限にリ・レイアウトをしましたが、とは言えスペースが増えるわけではありません。結露対策を施したので周囲6㎝壁をふかしています。実際の空間は、つまり減っています。

プランにあたり

築年数が経っているビルなので、ダクトが各部屋をまたいで出現していました。動かすこともできませんが、目線に下がって入り圧迫感を醸します。

ダクト問題。施術機器収納問題。ロッカーやタオル、オイルなどの備品も必要。取り出しやすく、汚れにくく、カビを解消して、快適に。ウルトラ解決策が必要です。おまけに、施術室はほぼ均等の広さをご希望で、そこも何とか確保したいところです。

これらを練りに値って調整をしました。

デザイン造作

収納と光源、そして備品の格納を解決するデザイン造作をお作りました。

動線を妨げないよう、扉の向きと開き方を工夫し、色も圧迫感がなく爽やかにコーディネートしました。

施術ルームは変化を付けて

ご要望のピンクの部屋やコーナーをお作りしつつ、各部屋はそれぞれ個性的な違ったイメージにおまとめしました。

こちらはシャクヤクの花が咲き乱れるイングリッシュガーデンです。シャンデリアもフレームをデザインして、同じお花を探して取付けガーデンに仕立てました♡

オフホワイトの、ジャパンディなお部屋もお作りしました。壁紙をシャビーなジャパンテイストにして、ナチュラルにまとめます。

エントランスホールに近い部屋は、同じ壁紙でホールからの連携デザインに。撮影時はリネンが間に合わずダークブラウンのタオルが反射しています。ライブではベージュをお使いで、明るい色が反射して壁紙は柔らかい印象になっていることと思います。

オンブレに、アールの天井

柔らかさと、ちょっと非日常をもたらそうと、エントランスには素材の異なるカーテンを組み合わせて吊りました。光が透過すると、いい感じです。

天井にアールを作り、アルコーブにしてLEDを仕込みました。ほわんとして、広がりが演出されています。各部屋の通風孔もアールにデザイン。機能をデザインでカバーします。

甘辛&ソフト・ハードミックス

アクセントに、未来的なLEDの照明を吊って、カウンターはストーンの壁紙で仕上ました。甘辛・ソフト&ハードミックスをします。

サインデザイン

サインもデザインしています。花びらが舞うデザインです。グラデーションの下地に花びらを配置して、扉の先が明るく、エレガントな何かが始まる予感です。

玄関を開くと、エントランスにはアクリル板を建てカラーシートを貼ったゴージャスなパネルで、お出迎え。

向きを変えて入ろうとする目の前は、明るく開け、夢の世界へと誘うデザインです。

各部屋のサインと玄関のパネルには、まあるいシェルが入っています。3formの「フルサークル・プログラム」で作られたアクリル板です。☞こちらから

廊下も貼り分け

ホテルのロビーみたいに、貼り分けて、ブラケット照明にも凝ってみました。

小物もポエテックに。細部も夢をはぐ組むようにデザインします。

不思議の国を訪れるような、そんな空間

使用している家具や照明は取り立てて珍しい物ではありません。色と照明を組み合わせ、最小限の家具を有効に配置すれば、コーディネート次第で、空間は生まれ変わります。