健やかに暮らす パリ・シックな遮熱インテリア

パリのアパルトマンのようにしたい! そんな想いを受け、リフォームが始まりました。 2022 07 東京

重い印象のダークな家具。必要な物と味のあるものが同居して暗い印象になっていました。ここに、爽やかな風を呼び込み、シックで心地よい部屋にするリフォームを行います。

暗くて居心地がわるく、上手く使えてない…

東京タワーも見える、良い立地

『パリのアパルトマンみたいにしたい!』そんな夢から、思い切ってリフォームしてみることになりました。アクセスも良い都心の角部屋。見晴らしもいいけどなんだかうまく使えてないそうで、暗いから使わないのかも知れないと、イエローや赤の壁のパリのお部屋の写真を持ってのご相談でした。

夏は暑くて冬は寒い、とのお悩みも。道路に面して音もなかなか気になります。

さて、居心地のよい、パリのアパルトマンみたいなお部屋をどうお作りするか。課題は満載です。

植物が吊られ、葉柄のクッションも置いてあります。都会の中心地ですがベランダで鉢植えも楽しんでおいでで自然はお好きなご様子。それと、年代物のお手持ち家具があちらこちらに見受けられます。

ソファとベンチが幾つかあるにはありますが、なんとなく物が多く隙間が感じられません。動きづらいのではないかとも感じられます。

そこで、解決への決め手を何にするか思案です。

まずインテリアシーンを作る椅子をお探ししよう!

座りやすくてお体に合うサイズ。雰囲気もあって、心地よい張地。お手持ちの家具にも寄り添うお椅子はないかと、連日探し続けます。

そこで出会えたのが、1900年代のアンティーク家具。リストアも済んでいて、状態も良さそうです。

すぐに工事を始めて欲しいとのご要望。ご提案をしつつ、バタバタとあちこち納期を当たることに。😅

トップには可愛いお花のレリーフを纏った、今ではなかなか見られない、ほど良い装飾。
優しく体を包み込んでくれるアールのフォルムに、リネンライクなファブリック。お行儀よくならんだスタッズが甘辛味を醸します。

緑を取り込むインテリアにしよう!

家に居る時間が増えて。。。確かによく耳にします。なにで緑を取り込むか、どう取り込むか。こちらの部屋の場合の居心地のよい程度はどのくらいか、広さやお好みの様子を見ながら吟味します。

自然を取り込んだバイオフィリックな空間は、気持ちを溌溂とさせてくれます。お客様に合わせたスタイルで何とかうまくこの空間にフィットするよう実現したいものです。

機能と見映え、どっちも向上のダブル技で解決

次の対処は断熱です。暑さ寒さの70%が窓からやってきます。といって、光も取り入れつつ冬のぽかぽかは逃したくないもの。騒音も何とかしたいですね。

機能充実のスペックには、樹脂フレーム+low-eの複層ガラスが適任です。集合住宅なので、窓は壊さず内窓で対応。やんわりオフホワイトな桟を取り入れ、パリ・シックも実現しちゃいます。

Color Design Firmが信条にしている、機能と見映えのダブル技で挑みます!

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色の反射を使う

オフホワイトの樹脂フレームは、アルミと異なりソフトな反射になります。光だけでなく、音の反射も柔らかくなります。

さてさて、ここで壁紙です。暑さもあるということで、お見せいただいたイエローや赤は、今回は避けた方がベターです。長く居るリビングには、強い色は向きません。寒さもある角部屋で、そこも解決したいですね。

そこで、明るいブルーにオフホワイトのパールのインクで総柄を付けた、ウィリアムモリスの壁紙をお選びしました。これなら爽やかで暑い日も鬱陶しくなく、自然を取り込んだ優しいオフホワイトのパールが反射して、ブルーだからと言って寒々しくなることもないでしょう。

色の効果、色に光が当たった時の効果を予測すること。

単に色の効果を知ってるだけでは実現できない、空間に置いた時、その空間にある家具などの色との反射度合いや、広さ・狭さからくる効果も予測し、明るさや色の濃さ、色味を選びます。

今回はこれらを加味し、明るいブルーのモリスになりました♡

風を感じるように、自然を呼び込む

緑の柄が付いていればいい、ってことでも、ないんです。

今回はこの部屋が使えてないということもあり、自然に包み込まれるようにして差し上げたいと、思いを巡らせます。

クリアな質感のシアーのレースに枝柄がプリントされた生地を、しだれるように柄を逆さ取りにしてデザインしました。レースはソフトな質感。一方、ドレープはモール糸の織り込まれたしっかりした厚みで寒さ暑さに対応します。少しラフなスクラッチが感じられる織は、厚手ながら、モダンでこなれた味も出してくれます。

リアルな再現とぼかしが組み合わせられたデジタルプリントで、透明感と奥行を感じさせます。
レースのふわりとした軽さが、スタイリングを活かします。

特別な光の演出をプラス

最後に、ホワイトのモールを天井に回してお部屋全体をお化粧します。

そこにくつろぎを誘う色温度のライン照明で、体がほぐれる拡散光を仕込みます。

間仕切りは、引き違い&折り畳みもできるものにして、明るさとくつろぎに解放感を加えます♡
フロントレース・スタイルにしたので、夜はまたぐっと雰囲気が変わります。

基本的には壁紙を替えてアームチェアを置いただけ。

Color Design Firmお得意の色と光を活かしたデザイン。海外暮らしや欧州で学んだ経験も活かしたリフォームです。

暑さ寒さも軽減されて、音もぐっと静かになり、寛げる都会の一部屋に。カーテンも加わって、お部屋全体明るくソフトな、パリ・シックな雰囲気に生まれ変わりました。

最後にダイキンリソラのビアンコカラーをお取付け。上海のロックダウンで品が入らず、だいぶお待たせしてしまいました。

折角なのでダイキンと開発したリソラをお取付け。出っ張らないスキニーなボディの大理石柄のパネルが、インテリアを格上げしてくれます。

リソラの薄いボディーがコーナーにスッキリと納まり、歓声&完成。最新版をお付けしたので見守り機能もあり、室内温度が危険な暑さになると、リソラが自動で働き見守ります。

安心して快適にお暮しください。