伊根の舟屋と天橋立

京都から足を延ばし、伊根の舟屋と天橋立を訪れました。

予報では天気は雪。合間に雨もぱらつきましたが、陽も差して虹間を舞うカモメの姿に出会いました。天橋立を一望する山頂ではいつしか雲も姿を消して、青空に。お陰様で稜線から放たれる雲の様にも遭遇しました。

伊根の舟屋

舟屋は、漁師の作業場として建てられた木造屋で、伊根湾沿岸に230軒が軒を連ねています。かつては木造船であったため、船を海から引き上げ風雨から守るために建てられました。一階に船を収め、二階は主に漁の道具置き場として使われ、住まいとなる母屋は別に建てられているそうです。

天橋立

天橋立は日本三景の一つです。京都の市内から車で3時間ほどの、山間を抜けた宮津市の宮津湾と内海の阿蘇海にあります。その景色は太古より親しまれる竜が天に昇る姿に例えられる美しさで、全長3.6キロメートルの湾口砂州には5000本の松が繁ります。珍しい天橋立と陸地をつなぐ廻船橋も見られます。

天につながる太古の聖地

天橋立の北には伊勢神宮の神々がこの地から移られたという元伊勢竜神社があります。伊根の舟屋では、カモメが爽と虹を颯飛ぶ姿に会い、天橋立では天橋立の元に集まる様が現れました。

穏やかなる神秘が宿る、天につながる太古の聖地に浸りました。