カラー・オブ・ザ・イヤー2024はピーチファズ

パントンは2024カラー・オブ・ザ・イヤーを選定。ピーチ・ファズ(Peach Fuzz)が選ばれました。ピーチ・ファズは、ピンクとピーチを混ぜたような優しい色です。この色は、「思いやりを育くむ柔らかな色。心からの優しさを伝える」色として選ばれました。

ピンクは、優ししい気持ちを引き出してくれる色として知られています。攻撃性が減るなどとして受刑者の部屋や服をピンクにしたなどということもありました。パディントンがピンクの縞々の囚人服で登場し、収監者達が仲良くなっていく映画もありましたね。

ピーチは、暖かさや明るさ。柔らかさを感じさせる色で、家庭的なやすらぎや、ソフトな表情も感じさせてくれます。

そんな二つの性格が合わさったピーチ・ファズ。この混乱の中で、私たちに共感する心。他を思いやり心から安らぐ気持ちを取り戻してくれる色です。インテリアに取り入れるのにピッタリの色ですね。

暖かくモダンでエレガント

そのまま取り入れるにはちょっと色の個性がつよいピーチファズです。では日本での取り入れ方を少しご紹介してみましょう。

ピーチファズは暖かみもあるエレガントな色です。例えば透過性のあるレースにピーチファズを取り入れてはいかがでしょう。部屋いっぱいにカーテンを通して優しい光が広がります。

テーブルクロスにもピーチファズを取り入れてみてもいいでしょう。オレンジのフリンジをアクセントに加えれば、エレガントで温かなダイニングになりを引き立てます。

ピーチファズのペイントで壁に楽しさをもたらしてみる

ソフトなピンクベージュ寄りのピーチ・ファズでペイントをしてもいいでしょう。暖かみの光のペンダントライトをプラスすれば、旬なアクセントウォールが楽しめます。

モダンでエレガントな空間を作る

ピーチ・ファズをすこし落ち着いたトーンにするとより取り入れやすくなります。白壁にはない落ち着いた温かみが加わり、モダンでエレガントな空間に変身します。


「ピーチ・ファズ」は、身体を休めて心を落ち着かせる寝室にもお薦め。ポップになりすぎないよう彩りを抑えると広い範囲で使い易くなります。籾殻で表現した自然と和の安らぎが融合した「ピーチ・ファズ」の壁紙は、素材の効果も相まって、日本らしいリラックスを誘う寝室になるでしょう。


フローリングや木の家具とも相性がいい「ピーチ・ファズ」は、カジュアルなストライプ柄でもエレ
ガントな雰囲気を損ないません。ソフトな「ピーチ・ファズ」は木のフローリングや家具との相性もいい、取り入れやすい色です。

コントラストを効かせて「ピーチ・ファズ」を取り入れてもいいでしょう。食欲のオレンジにソフトなピンクを加え、白や黒と組み合わせれば、若々しい活気あるダイニングになるでしょう。

このように、壁やカーテンなど面として使って空間全体を優しい思いやりのトーンで満たし居心地の良い雰囲気を作り出したり、アクセントとして今年の色を楽しんで使ってみると良いでしょう。

思いやるこころに共感を示す包容力

「親密さとつながりを求める私たち本来の想いに呼応する包容力のある色を求めました。そして暖かくてモダン。そしてエレガンスを感じさせる輝きをもつこの色を選びました。」選定にあたり、そんな想いが述べられています。

「思いやる気持ちや共感を呼ぶ色。手触りの良い包み込むような温かさを感じさせる色。若々しさがあり時を超えてつなぎ役となる色合いです」。パントン・カラー・インスティテュートのエグゼクティブ・ディレクター、レアトリス・アイズマンはそう語っています。

やしい軽やかさが未来へとつないでくれる

「私たちの生活の多くの側面が混乱に見舞われている現在、より平和な未来への想像力と同様に、私たちが共感、同情心を育むことはますます強く必要となります。私たちは、充実した人生を送るために重要な部分は、良いものをもつこと。健康、スタミナ、それを楽しむための体力が必要なのだと思い出させられます」」と同社副社長のローリー・プレスマン氏は語っています。そしてプレスマン氏は、「優しい軽さと軽やかな存在感が私たちを未来へと引き上げてくれる」。そんな色を必要としてこの色が選ばれたのだそうです。

2024年の色、ピーチファズ。今の気持ちに寄り添う、そんなふわっとした優しい色です。