アリスの世界に迷い込む。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館も主催に加わるアリス展が開かれました。
アリスの原画や、各国のポスターなど、興味深い展示で賑わってました。原画のアリスはオールバックのヘアスタイルなんですね。どこか子どもなのに大人びてます。
英国の画は、ちょっと怖い感じのする時もあります。でも、エッチングのように細かな線で表現されるスケッチに引き込まれます。トランプの服や頭の大きなおじさんなどユーモラスです。
物語は知人の娘たちに語った即興のお話しとしてはじまったのだそうです。お話しも独創的ですが、やはり何といっても挿絵がイメージを膨らませてくれます。
没入型の展示もあり。ちょっと覗いたり見上げたりで楽しく、展示も質の高い変化ある展覧会でした。
国による表現の違いも見れます。日本のポスターには、のらくろとかもで出て来そうです(笑)。アリスが番宣の幕を持たされていたり。レタリングの字の中にスペードやハートがデザインされていたり。シンプルですが描きこみの多い作りです。
兎年。こんなウサギが出てきてあらそいもこわいウイルスもない。鳥や動物や植物がたくさん一緒に暮らせる明るい世界に連れ出して欲しいですね。