コロナ禍で変わった色の好み

日経XTRENDによると、青が好まれていた座布団ISUZABUの色の好みが、コロナ禍後には変化して、マスタードやヒワグリーンになったのだそう。柄物もよく出ているそうです。

それまで、合わせにくい、言わば引き立て役の見せ色として作られていた色が、『家の中に楽しみが欲しい』と考える人が増え人気になったと考えられる、としています。

マスタードイエロー、ペール、優しい光り

今期発表されているインテリアの新製品には、マスタード色がよく出ています。また光を感じさせるメタル糸を編みこんだファブリック。ペールトーン。カーブにより描かれたかすみのモチーフも多く出ています。

これらが多いのも、霧の向こうに何かが感じられるように思いたい。柔しくソフトに、やんわりと気持ちを後押して未来を感じさせて欲しい。そんな今の私たちの気分の表れでしょう。

グレーや濃い青は、こんな時にはあまりおススメできません。気分もどんよりしていまいしまいそう。

ソフトなピンクやマスタードイエロー、オレンジ。分繊糸が織り込まれたソフトな光を含んだファブリックやハーフシアーな感じ。セージやグリーンが、おススメ。優しくちょっとした明るさをもたらしてくれます。

トレンドは単なる流行りではなく、これから必要と思われる潜在的ニーズを分析した予測です。特に不安な今は、体や心のバランスを保つためにも、取り入れるとよいものになっています。

メゾン・エ・オブジェの大きなトレンドテーマは『Take Care!』

自分をいたわり。周りをいたわり。そして地球もいたわりましょう、というのが今期トレンドのコンセプトです。

コロナ禍の影響で、活動制限や触覚制限がおきました。

こんな時は、重い色や鎮静色は、気分まで落ち込みます。明るく、暖かく、ソフトな色。一気に活発にはなれないので、気持ちを後押ししてくれる程度の明度が高すぎないイエローや、包み込んでくれるピンク。薄まったオレンジなどの暖色系が、寄り添ってくれる色です。

戦時の対比として、平和の色。グリーンや澄んだ空の色も、安定をもたらしてくれます。ぜひ加えるといいですね。

うさぎ

今年のパリでは、ウサギも多く見かけました。トレンドがアジアにあり、干支を意識してるんですね。メゾンにはいろいろな国が出店していて、お国柄も感じられます。ドイツのウサギはぺったりとしたハデな色。フランスのウサギはシャビーなチョコレート色。男の子は短パンにポッコリおなか。レディはスカラップの水玉ワンピース。男の子の耳がちょっと傾いてて、和みます。

ちなみに、このウサギと一緒に飾られているもさもさのランプシェードもトレンド。ホントです(笑)。

今期のトレンドも、こんな写真のような感じならすぐ取り入れられそうです。ちょっと楽しい気分になれそうな色やアイテムをプラスしリフレッシュしてみるのもいいですね♡

【2023メゾン・エ・オブジェ1月展レポート執筆記事】
☟パリ市中に拡大するハイブリッド型展示会に進化、多くの企業が持続可能な成長戦略に着手

https://online.ibnewsnet.com/news/file_n/hn2023/hn230227-01.html

☟「2023 メゾン・エ・オブジェ」開幕 テーマはTake Care!

https://online.ibnewsnet.com/news/file_n/gy2023/gy230120-01.html

☟パリで「2023パリ・デコオフ」開催

https://online.ibnewsnet.com/news/file_n/gy2023/gy230119-03.html