ハーフェレ デザインコンペティション 2018

渋谷川を『Wellness architecture (ウェルネスアーキテクチャー)』に。センソリーデザインの特別講義をさせていただいた工学院大学が受賞されました。

課題は身体的な“健康”に加え、例えば、スピリチュアル、メディテーション、笑い、コミュニケーションの広がりなど精神的、社会的な「ウェルネス(健康)」への提案。

渋谷川を利用しての、心身に「ウェルネス(健康)」を導いてくれるもの。私たちの生き方、人生をどうデザインしていくのか、そのためのインテリアやエクステリアを含む空間デザイン、都市化への挑戦です。

工学院大学の学生作品は、人の五感を重視した提案でした。中でも色に着目し、色が感情の変化を左右し、色そのものがウェルネスと考えたものでした。

「これからのデザイン」について、感覚デザイン、センソリーについて。色やその効用を聴講いただいた大学で、色と感情を主軸とする空間が提示され、かつ受賞、うれしい限り。構築的なものが多く、建築や土木からの発想作品が主流の中、工学院という理工系にありながら自然や人の感覚を包括する柔らかい発想が印象的でした。

選者のカーネルさんのヒューマニティ溢れるお人柄が、感性作品に惹きつけられてくださったことも、あるでしょう。

横川賞を受賞した早稲田大学大学院の学生作品、気晴らしスカイラインは、人がねこや鳥と一緒にウォークできるスライダーが架けられたくつろぎの提案でした。

川の高低差を利用し、都市にくぼみをつくるアーバンぽけっとなど、カオスのような都市の中での個性あふれる未来を見据えたソリューションが見られました。

(©あみむら まゆみ)