京都の二条城でNAKEDFLOWERSというライトアップイベントに行ってみました。
『五感で巡る、秋のお花見』
『五感で巡る、秋のお花見』と題されたこのイベント。二条城の名所を「プロジェクションマッピング」で彩り、音と香りで演出する体験型のアート展。企画演出はNAKED,INC.というクリエイティブカンパニーでした。
重要文化財・唐門に鳳凰
デジタルで唐門が豪華絢爛に彩られます。最初はススキのが風に揺らぎ、次第に華やかさを増します。漆黒の夜の中ではまるで螺鈿のようなきらめきのコントラストが浮かび上がります。
特別名勝・二の丸庭園のライトアップ
日本庭園に照明があたり、静けさのなかで音と光が加わり、庭を堪能できます。動のプロジェクションマッピングと異なり、静の清々しさがあります。
音と香りで庭を堪能
内堀でのインタラクティブ体験とプロジェクションマッピングショー
石垣に、鳳凰が舞い、映し出されるインタラクティブ体験とプロジェクションマッピングショー。大空間ならではの迫力があります。ここでは、QRコードポイントで自分で選んで作った花をお堀の城壁に投げ込めます。城壁に自分の描いた花が活けられ、インタラクティブな体験ができるという仕組みです。
香雲亭ライトアップ
光により黄金のように浮き立つ香雲亭と、緑にライトアップされた松のコントラストが秀逸でした。
清流園ライトアップ
紅葉がライトアップにより鮮明に浮かび上がり、辺りには香が立ち込めていました。とても素敵な五感体験ができました。
リアルとメタバースのクロスオーバー
台所前庭では、 村松亮太郎×華道家元池坊 次期家元 池坊専好によるコラボレーション作品が楽しめました。リアルとメタバースの連動体験になっていて、自分で選んだ花に好きな色を乗せて作った花を投げ込み、花が活けられる。インタラクティブな体験の場になっていました。
自分の花を生け込む人たち。
実際の様子はこんな感じ。花を投げ込んで完成させていくと、楽しさが増します。
最後のポイントでは、お茶がいただけるように。縁台が出され、ちょっとした風情が味わえます。
広い二条城でしたが、あっという間に巡っていました。
日々に追われ、五感のセンサーがすっかりさび付いてしまっているのを思い出させてくれる時でした。