ここは1880年代の香りを纏うミステリアスなホテル&バー。Hotel les bains parisは、パリのお風呂のホテル、という意味。それもそのはず、1885年に設立されたパリで最初のスパをリ・デザインしています。
ミステリアスなサロン
なんといっても、サロンがいいです。デザイナーがこの壁の質感にこだわり、何度もツヤ感のため、塗り直しをしたそうです。
レトロでモダン。素敵すぎます。
レセプションホールも素敵です。当時のタイルを活かして、ホールの床や地下のスパ、バーが作られています。
ステンドグラスには、芸者も描かれています。こんなミックスを成立させる技。照明の強弱やこだわりの質感のお陰にほかなりません。
レセプションは、シャトーホテルと打って変ってセーターにスニーカー。お洒落。
随所にオリジナルの床が見られます。
ゲルボア浴場
1885年建設のゲルボア。ゲルボア家の有名な貸し切りスパとして建設されました。ここはパリジャンのための最初のスパ。なんとルノワールやモネが集い、ゾラとマネが不朽の名声を残した場だそうです。
設計はEugene Ewald。かくして、往時の香り漂う、ホテルやレストラン、バーが、スパと共に再生されました。
今では、感度の高い芸術震源地。カトリーヌドヌーブやフィリップ・スタルク、ジョニー・デップなどが集うそうです。
以前パリのレストランでドヌーブさんに遭遇しました。近の映画でもお見かけするように、とってもエレガント。そんな風に、ここに集う人たちの姿が浮かびます。
ぬめっとした質感。これを見ると、エントランスホールの壁ツヤにこだわった気持ちが分かります。
怪しげなスパ
オリジナルの床やタイルが見られます。
客室はレトロでモダン。収納など、とても良くデザインされています。どこをとっても小粋です。
このこ洒落た色使い。パリではベルベットが好まれます。こんな張地のソファがあるから、手触りのよいファブリックが人気なんですね。
折角なのでバーで速攻ワンドリンク。このヘルシー&カジュアル、なのにハイクオリティな所が、粋なんですね。