部屋に空気感をもたらす自然の風景

在宅が続くと少し時間にゆとりも出るのか、いつもはそれ程感じることもなかった植物の緑や、寄り添うように咲く可憐な花に癒されます。周りの自然が近しく目に飛び込んできます。

部屋の中で外界から距離を置いていると、ちょっと窮屈な気持ちになりますね。バランスを取りたい気持ちになるのは、私たちがもともとは自然の中で暮らしていたからにほかなりません。そんな時には、自然の景色を取り込むインテリアの工夫をすると、大らかで包まれるような安らぎをを部屋にもたらしてくれます。

私たちの体は正直です。時間に追われ、コンクリートや金属の中で過ごしていると、自分もいつしか機械のように回って味わいを忘れがちになります。五感は、ゆとりや気持ちを取り戻すきっかけ、心のアンテナですね。

配信記事「今期インテリアの8つのキーワード」から、今回は部屋でも心と体のバランスをもたらす自然の景色を取り入れてみるアイディアをピックアップしてご紹介します。お仕事の合間に、”いたわりメソッド”、お読みいただければ幸いです。

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緑は安心の象徴。芽生えなどを思い起こさせる育みや成長の色です。太古の昔、人は森の木々に隠れ、敵から身を守っていました。そんなかつての経験が本能に残って、緑は私たちに安らぐ気持ちをもたらしてくれます。

霞の合間に見え隠れするような意匠を壁に用いれば、部屋に自然の風景を取り込め一気に閉塞感から解放されるような気持ちになりますね。この少しかすれた風合いが空気や奥行きを感じさせ、清々しい気持ちをもたらしてくれます。

青みの緑は青とは異なりやや暖かみをもって感じられる色です。黄みの緑の上に落ち着いた青みの緑が重なり、情景を見ているような奥きと空気感を感じさせます。大きく筆で掃いたようなタッチは進化しだデジタル技術の成せる技。実際の壁紙には凹凸もあり、ほんとに筆で絵の具を掃いたような仕上がりです。合間の空白がなんとも間が良く、大きくも強くもない、抽象的ですが日本の風景を感じるような図柄ですね。

もう一枚の壁紙は、周りをジョイナーで囲って、ほんとに一枚の画か、窓があるように貼られています。

このような図柄の壁紙は和風の空間や木の素材との相性も良く、部屋に自然や空気感をもたらし心を癒してくれるインテリアです。