フマーユーン廟

インドのフマーユーン廟。ムガル帝国第2代皇帝フマーユーンの死後に妻が建てさせた世界遺産のお墓です。1569年完成。タージ・マハル廟に影響を及ぼしたイスラム造形の美しい建造物です。左右対称の複雑な幾何学模様。曲線やアーチなどの美しいイスラム建築の特徴があります。

タージ・マハルは印象的な白ですがフマーユーンは色は赤土色。夕焼け時の姿が美しい建造物です。

夕焼けに赤く染まるフマーユーン廟

左右対称の美

四分庭園

霊廟の周囲はペルシア的なチャハルバーグと言われる四分庭園です。10ヘクタール以上の広大な敷地を有する庭園です。四分庭園とは、四面同等の意匠をもっています。4つの区画に分けられた正方形の庭園だそうです。

庭園には水路や園路が格子状につくられています。正方形の池があり、交点には小空間や池泉などがあります。

フマーユーン廟の庭園は、インド亜大陸で最古の四分庭園だそうです。ペルシアの伝統が色濃く反映されています。従来のヒンドゥー建築やインド・イスラーム建築には存在しなかった形式の庭園です。

イスラムでは、水や樹々は楽園の象徴でもあります。暑さしのぎに夕方になると人が外に出てきます。庭園や大理石に座り夕日に染まる庭園で夕涼みを楽しみます。

この建物の中には150人の王様や家族などが眠っているそうです。

近くの広場には子供連れの多くの家族。ベンツのミニカーなどに乗って遊ばせています。