チベット族の集落
九寨溝という名前は、チベット族の村(山寨)が九つある谷という意味からなっています。今ではチベット族など少数民族の集落は観光地化され、道路沿いに3つが残るのみです。
樹正群海近くの樹正寨はそのうちの一つで、観光地になっています。域内にはチベット人による宗教施設が点在しています。
チベット祈祷旗、タルチョー
五色からなるこの旗は、寺院や峠のはためく場所で見かけます。これは願いが伝わる祈祷旗で、タルチョーと呼ばれます。
五色の順は青・白・赤・緑・黄の順に決まっていて、それぞれ天・風・火・水・地を表します。経文が書かれているものは、風になびく度に読経をしたことになり、回す度にお参りしたことになるマ二車のようですね。
風の馬が描かれているものがありますね。これは特にルンタと特に呼ばれ、仏法が風に乗って拡がるよう願いが込められているそうです。
残る村は、お土産屋さんに
9つあった村は、今は3つ。観光用に残されてます。質問してもガイドさんはスルーします。
車で移動中に見る集落からは、質素な暮らしがうかがえます。チベット独立デモ後や九寨溝地震もあり、さらに変わっているかも知れません。
特徴は、
四川省アバ・チベット族チャン族自治州の建物には、黄色と赤がよく使われています。それに青や緑が加わります。装飾では朱に近い橙も良く使われています。窓枠や軒、庇の装飾が印象的です。
集落の外壁は土が多いようでした。特徴を再現した観光のための劇場やホテルはコンクリートに石積みや塗壁を使用しているようです。
チベット族羌族(チャン族)が石造建築物の構造技術に長けていたそうで、石造りの堅牢そうな建物も見られます。石積みの素材を活かし、窓枠に木を組合せ、外壁に文字や印が描かれています。
いずれも下に向かい幅が広くなる台形状の窓の縁取りは共通です。山を降り街に近づく毎にコンクリート造が目立ちます。塗り壁に絵が描かれ、窓枠や庇は色で飾られているものもありました。
装飾にピンクがっ加わってます