サンフランシスコのホテル

空港から乗り合いバスに乗車。地元は知り尽くしている!とばかりの案内人がホテル名に少し怪訝そうな顔をみせる。サンフランシスコの坂を、登ったり下ったりしながら停車し、乗客は減っていきます。

さっそく、分不相応が引き起こす驚きとともに、旅はスタートします。

とかなんとかって。。。

「えっと、なんていうホテルだっけ」、すかさず「〇△◇ホテル!」と私。

「てか、何だか知らないけれど・・・」やっぱり分かってない! 残るはバックパッカーの二人連れと若者だけ。「とかなんとかって、言ってる。。。💦」と顔を見合わせ、言ってたよねと気持ちをシェアします。焦る3人と、私。

お待ちしてました!

住所に着きました。「お待ちしてましたー」と、静まり返るバスに乗り込み、他のお客さんにも挨拶。姿は、なんと、礼装のドアマン。明るい!!

工事してて知らなかったんでしょう、とも言えるし。ふつうこのホテルには、乗り合いバスで来ない、なので知らなかった。とも言えるでしょう。たぶん、後者。

素敵なインテリアに滞在したい。だけどタクシー代は節約。という、ちょっとした分不相応が引き起こした驚きに包まれながら、バスの仲間たちに”良かったね”と送り出されました(笑)。

先ずは、ロビー

Huntington Hotelはリノベーションを済ませたばかりのブランド・ニューでした。サンフランシスコの中でも、ノブ ヒルの頂上に位置する珠玉のホテルです。日本出発前にコンシェルジュともやり取りしていて、かなり適切な印象でした。入ると流石、意表を突くゴージャス!! もうこれだけで吹き飛びます♡

インテリアは、華麗なシンガポール海峡華人 (プラナカン) の遺産に着想を得たという、独特なスタイル。この種の”独特”。他にない何かが、感じられます。

パリのホテル。マラケシュのホテル。異なる嗜好の独特なホテルは、別のアドベンチャーで。

ここでのテーマは、過ぎ去った時代の豪華さの提供。最高級のリネンを使用した快適なベッドや高級バスルーム。クラシカルな中のモダンな快適さです。

歴史あるホテルのインテリアは、リノベーションしても、普通にならない。ソファの脚が丸やフットボールみたいな形なの、分かります?

お部屋です!!

クッションや家具がまー素敵。どっぷり個性のあるものばかり。なのにとても落ち着きます。

こってりのインテリアですが、宿泊客はカジュアルな雰囲気。誰もが親切でほっとします。

明るいので色が緩和

カーペットや家具のディテールも、凝っています。こういう色使い、なかなか挑めませんね。

暗いな、と思っていたダイニング

カリフォルニアの黄金時代のオリジナルの歴史的写真や記念品が飾らる、ビックフォーが集った由緒ある場だそうです。ビックフォーとは、CP ハンティントン、チャールズ クロッカー、マーク ホプキンス、リーランド スタンフォードの4氏。ユタ州で2つの鉄道の合流を実現し、後に国の中枢へと登り詰めた方達だそう。なるほど、変えられない歴史ある調度品なんですね。

壁紙も、格式が感じられます。シンメトリー感が強いダマスク調です。

獣柄のアームチェアや、ぐるんと巻いたグラマラスなソファー。シャンデリアのフロアースタンド。

明るい日差しの、鮮やかな色や凝ったものたち。いつもと違うこんなスタイル。格別ですね!