パリ サンラザール駅近くのホテル。Ady Endre氏がよく宿泊したというホテルのリノベーション現場を拝見しました。そこには、肖像が残され、その詩がデザインに取り入れられていました。
何といっても、和紙の照明のクリーンなデザインが印象的でした。
京都の和傘を芯にした和紙のシェード
光が灯ると、ほんわりした空気に包まれます。和紙は福井のもの。シェードの芯には京都の伝統の和傘が使われています。
デザイナーの女性は光の質にこだわったそうで、オーナーが理解を示し、LEDに代わろうとする中、電球のストックを買って備えてくれたそうです。
日本で工芸を学んでいた方の案内で、まだオープン前のホテルを見せていただけることになりました。
Ady Endre
Ady Endre氏がよく宿泊したという痕跡が、リノベーションに取り入れられています。全体にクールで清貧な空間に、ダンディズムが漂います。
カーテンや壁紙も吟味されています。渋く素敵なセレクション。クローゼットやヘッドボードもシンプルですが、どんす張りでいい感じです。
凝ったビニールクロスに、紙壁紙は廊下に使われています。
リノベ前のダイニング
リノベ前のダイニング部分が残っていて、こんな感じ。激変です。顔をうずめて眠れそうなのは、どっち?
ディティールを見ると、繊細な配慮が感じられます。仕上げ材は絶妙です。
どこも素敵で、よく眠れそうなお部屋です。