バルセロナ サン・パウ病院

サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)は、1997年、ユネスコの世界遺産に登録さています。

大規模となる過程

サン・パウ病院の起源は古く1401年にさかのぼります。1900年代初頭に小規模な6つの病院が統合され現在の総合病院の形になりました。1902年に工事が開始されました。パウ・ジルは、銀行家で富豪、で慈善家でした。彼はパリに住んでいましたが、資材を投じて祖国の病院建設のため寄付を行いました。

バルセロナ二番目の世界遺産

工事を依頼されたのが、建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーでした。ムンタネーはモデルニスモの建築家として知られています。サン・パウ病院はバルセロナ2番目の世界遺産です。カタルーニャ音楽堂とともに登録されています。彼はバルセロナ建築学校の教授で、ガウディは教え子の一人です。

換気と採光

19世紀から20世紀初頭の病院は、伝染病の予防が課題で敷いた。ムンタネは病棟の入り口を南北方向にしました。こうして海風による建物内の換気を図り、同時に太陽光を取り入れたそうです。アベニーダ・ガウディ通りは病院前の海風の風通しのために通されたそうです。

病院が世界遺産となるのは珍しく、規模も大きく壮麗なモデルニスモ建築です。2009年まで診療が行われていました。現在老朽化のために一部が閉鎖され、世界遺産として修復が進められています。

日没前に何とかたどり着けました。あいにく中は入れませんでしたが、外から見ても病院とは思えない流麗な壮大さでした。

病院ですが、金色の装飾。最後は資金難にあえいだようですが、初期にできた部分はモデルニスモ建築の特徴が見られます。バルセロナはやはり独特の美学があり、建築やインテリアの宝庫です。