バルセロナのHotel España、ホテル エスパーニャ ランブラスは、モダニズム様式の代表建築です。19世紀築の建物にあります。
細かいスパンコール装飾
チェックインカウンターの背後に、花束の飾り。ロビーのクッションもスパンコールで凝ってます。手工芸が残っているんですね。
旅に行くと生地やさんを巡りますが、ここでも地元の生地屋さんに行ってみました。綺麗だったのでスパンコールの生地を購入。日本に戻りあれ派手?ってことで、お蔵入りです(笑)。
モダニズム様式の著名建築家ドメネクが改修
カタルーニャ・モダニズムの小さな宝石と呼ばれるこのホテル。創業は1859年。Fonda de España (フォンダ・エスパーニャ) として開業しました。モダニズム様式の著名建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー。20世紀初頭、彼はエウセビ・アルナウとラモン・カザスの助けで改修工事をいました。2010年ホテル復興プロジェクトが行われました。ドメネクが構想したモダニズム様式が蘇り、その精神が復活しています。
セラミック
ドメネクはこの建物で、新しい鉄構造に、伝統的なセラミックを組み合わせるという技術を用いました。この技術は、1908年にカタルーニャ音楽堂建設においても使われ石造、積石造の重厚な空間を、鉄骨による軽い空間に導いています。
ドメネクは、若くして現在のバルセロナ建築学校の教授になった人物です。彼は多くのユネスコ人類遺産となるサン・パウロ病院やカタルーニャ音楽堂の建設に携わりました。今はホテルになっている富豪の邸宅だったオテル カサ フステル。こちらについても別のブログでご紹介しています。
バルセロナ建築学校時代の教え子にはアントニ・ガウディもいました。ご周知のとおり、ガウディも数々の傑作を残しています。ガウディ没後100年を2026年に迎えるサクラダファミリア。建設が急ピッチで進んでいます。その進捗した美しい内部の様子は、ブログ、サクラダファミリアでご紹介します。
タイルが美しい有名レストラン
地中海料理レストランFonda Españaもドメネクによるものです。彼のモダニズム様式によるタイル壁画がとても美しいレストラン。有名シェフのMartín Berasategui氏が経営されているそうです。
正面のモチーフは、シレーネと思われます。儚い物語が、暖かな色とカーブのタイルで、描かれています。