パリの宝石、ホテルダニエル

パリの宝石と呼ばれるホテルがあります。

そこは桃源郷の世界。トワルドジュイの壁紙の部屋があり、ホールにはガラスに描かれた美しい画。サロンには編んだロールスクリーンが掛かり、心地よさげにアームチェアが置かれています。

トワルドジュイ

ジュイの美しい部屋に着きました。カーテンもトワルドジュイで埋め尽くされた空間からは、静かな時を過ごすのにぴったりな、まるで自分の家に帰るような安らぎがありました。

全部を同じ柄にするって、ちょっとベタに思うかも知れません。家全体で考えた時、寝室はそんなに刺激がなくていいかも知れない、などと感じませんか。

廊下が部屋からサロンやダイニングの渡り路となって、パリの宝石のサロンへと広がります。

サロンは、家でのリビングのようなもの。サロンやダイニング、レセプションホールなどのパブリックスペースに華やぎを持たせ、部屋はしーんと籠って落ち着く。そんな構成のヒントにもなりそうです。

ノスタルジックな絵画の回廊

廊下の可愛いカーペットは翡翠色にピンクの梅の花。ノスタルジックな絵画が印象的です。

カーテンのスタイルが絵画になって飾られています。絵もオブジェがとても素敵です。今はもう違うかも知れませんが、ジュネーブの学校ではこんなパースを書いてました(笑)。こういうスタイルのカーテンの家も、実際、沢山ありました。

デザイナーはレバノンの女性とお聞きしました。どこからこんな背丈が揃ったオブジェを見つけて来るのか。部屋のデスクも螺鈿でしたが、この棚も素敵です。

サロン

なんと素敵。

エクレクテックというスタイルがありますが、ここは不統一心地よさ、と言ったらいいのでしょうか。一つ一つが選ばれ組み合わされています。

パリの宝石 翡翠の輝き

美しいガラスの絵がホールを飾ります。パリの宝石と称される所以です。

ガラスの裏に画が描かれ、立体的透明感のある美しい装飾です。天井の一部もガラスでした。ホテル ル・バンや、メゾンで出会ったオーナーのホテルも、こんなガラスに描かれた美しい絵がありました。

昔、ガラス絵描きましたが、忙しさでどこへ行ってしまったか。

調度品やランプ、落ち着きます

真っすぐでないランプの傘に、同じのを2つ並べただけでないテーブルランプ。なのに揃ってるんです。

様々な椅子が置かれる、くつろぎのサロン

窓装飾もいいですね。

回廊にも、夢のような世界が広がります

エレベーターの中も壁紙で仕上げてあり、廊下にもこの夢のような世界が続きます。

随所に顔を出す、フリンジや小物

タッセル使いやフリンジ。気球のランプに、カラフルな陶器の人形たち。家に居る時間が増え、旅や昔作ったり集めたものたちを、テーブルコーナーに登場させてみたくなります。

ここは桃源郷。パリの宝石とよばれて大切にされるシャトーホテルの一員です。