point 0 marunouchi コワーキングスペース

東京・丸の内のビルに、大手企業が協業するワークスペースの実験場があります。

point 0 marunouchi 。ここは、18年にダイキン工業が発表した空間データの協創/共創プラットフォーム「CRESENECT構想」を基にスタート。19年にその実践場としてコワーキングスペースの形で誕生しました。

『効率』『創造』『健康』の3つのテーマ

point 0 marunouchiは、健康的なオフィスの評価のひとつ、Well認証を取得しています。ここでは『効率』『創造』『健康』の3つのテーマでグループ検証が展開されています。

チェアはジェルバゾーニです。ベンチはバーチっぽい色合い。クッションは黄緑なんですね。

エビデンスを基にした、空間づくり

照明の色温度はパナソニック。空調はダイキン。面材や吸音材は大建工業、オフィス家具はオカムラ。水回りはTOTOなどと、その分野を代表する企業全17社が参画。「WORKTECH」に賭ける思いを共有し、60件以上の検証を行っているそうです。

吸音パネルの実験もされています

例えば大建工業では、樹種による検証をしています。同じ木質系でもオーク材とウォルナット材ではどちらが生産性の向上に役立つか。データ収集はエプソンと協業。エビデンスを収集して空間づくりに生かそうとしています。

どの箇所にパネルを配置すると反響しにくいか。各ブースの上には空気感流の隙があり、そこからの音が別ブースに反響してしまうそう。それを防ぐため配置を考え、向かい合わせにやデザイン配置して検証しています。色や香り、面積やデザインによる快適性や効率性向上の検証もしています。畳スペースで働くとどうかというコーナーもありました。

運動やリフレッシュの実験もありました

低濃度酸素でランニングをして短時間で運動量を確保する試み。仮眠スペースも用意されてました。実際昼に来ての使用も多いそう。シャワーブースでは映像と音響によるリフレッシュ効果の検証もされてます。

生き物を飼育するとワークスペースに来る意味がでる、ということだそう。メダカや植物の栽培もされていました。スタッフの方が、結構毎日世話をするのが楽しみなんだそう。これからはそんなフックも考えられていくようです。

心地よい風の研究も

軽井沢の風を再現するファンもありました。パネルもいろいろ作られていて、畳は商品化されたそうです。ここでの検証を基に、各地でコワーキングスペースの展開を広げてくそうです。検証結果を基に、既に幾つか作られているそうです。

心地よいワークスペース

皆さん結構気が散らず働いているようでした。ここでは基調色はオフホワイトです。反射でより明るく光が感じられます。

ワイルドに植栽されてます。自宅のワークスペースは、もう少しばらばら感がない方が良さそうです。
下草があるのは日本人として癒されよいアイディア。
自宅スペースならオフィス家具の量が減るので、シェルフなどで黒やアイアンを少し加えてもいい気がします。