世界に名だたるドイツのオフィス家具の国際見本市、オルガテック。海外初の開催地として東京を選び、4⽉26⽇から28⽇開催されました。
最先端のオフィスデザインと多彩なワークスタイルの展示は大きな注目を集め、世界 8 ヵ国から 80 を超える 国内外の有力ブランドが出展。来場者数 21,958 人を記録し、東京のポテンシャルを証明しました。
国内外の有力ブランドが出展
第1回オルガテック東京は、新しいビジネスプラットフォームの必要性を訴求して展示。オフィスデザインとワークスタイルに特化した展示は、ハイブリッドワークの台頭により大きく変化するワークプレイスの多様なスタイルを示しました。
オカムラ、コクヨ、イトーキ、内田洋行、プラスなどオフィスメーカーによる巨大展示。カリモク、関家具、アダル、イヨベ、冨士ファニチャーなどの家具メーカー。東リ、川島セルコン、リバコなどのインテリアブランドなど国内の主要メーカー群。カッシーナ、ノル、ハーフェレ、クヴァドラといった海外勢も加わる多彩な展示となりました。
主要ブランドによるビックブース
日本を代表するオフィス家具メーカーやサプライヤーが一堂に会した醍醐味あるブース。インテリアや植栽、ファブリックや金物なども加わり、素材から空間まで多彩な展示となりました。
ワークプレイスの在り方が多彩に展示されました。
東リはGround(大地)Lake(みなも)Bark(木の皮)など自然から着想を得たフロアカバリングを展示。東リ、川島セルコンとともに、リサイクルへの取り組みの積極的展示が見られました。
多彩な展示
ファブリックや床材の展示も加わり、会場は華やぎました。
クヴァドラは、Arper,内田洋行、オカムラ、カッシーナ、カリモク、富士ファニチャと協業。テキスタイルの展示にとどまらず、各社ブースでの生地を貼った様子の展示も行いました。
大変革の中にあるワークスタイル
コロナ禍を機に、世界のワークスタイルは大きな変貌を遂げました。そして、オフィスの在り方が問われ、働き方の新たな提案が求められています。
オフィスは、もはや機能的な家具の集合体から脱皮しました。心地よさの創生には、色選びや豊かな変化ある形状。そして、ライティングの効果も、欠くことができません。
フリーアドレス。協業スペース。一人になれる仕切られたブース。
チェアやソファとの組み合わせやデスクの配置。吸音素材や色選びで、モダンで心地よい、発想の豊かさを引き出すオフィスを作ることができます。
ワークスペース・イノベーション
そんな中、ワークプレイスにもイノベーションへの取り組みが見られました。
ワークスペースにも緑化が求められています。あまり知られていませんが、人が居なくなり冷暖房が切られると気流の動きが止まり、オフィスや商業空間で植物の生育が阻害されることがあります。
遠藤照明は、単に照明を植物に供給するにとどまらず、光と風をパッケージしてデザインしました。
最近のオフィスにはガラスが多用されています。住空間やオフィスでのオープンスペースの到来は、視界や音の問題を生じさせています。
イトーキは吸音ブロックの開発を協業。視界が遮られるファブリックとは一線を画す、ガラスに貼れるデザイン。見た目も楽しげで注目を博しました。
単に、ガラスにフィルムを貼って視界を遮るというだけでなく、音への配慮。空気層による反響の軽減も期待できそうです。
ワーカーの健康へのアプローチ出展も
日清食品の出展もありました。
ワーカーの健康は企業にとって今や大きな関心事です。完全栄養食をテクノロジーで提供。おまけに美味く理想の栄養バランス。会場内で試食もでき、バラエティーのあるメニューが体験できました。結構美味しい。
従来のオフィスに出勤して働くこととテレワーク。それぞれの特徴を組み合わせた、新しいハイブリッドな働き方が、求められていきます。