記事リンク☞ https://online.ibnewsnet.com/sp/gy210128-01.html
TBSラジオ「金曜たまむすび」内「とにかく壁紙の話」。、1月15日(金)から計4回にわたり、『貼ったらバエル! 癒やしの空間 壁紙サーチ』を放送中。インテリアビジネスニュースでご紹介くださいました。
TBSラジオの番組サイト☞ https://www.tbsradio.jp/558146
癒しの空間 壁紙サーチ
素敵な壁紙によって癒しやオシャレを演出している場所を訪れる。そしてその良さやテクニックを学んでいこうという企画。その第2弾では、2年前に修復が完成した東京・目黒の旧前田家本邸洋館を訪問。修復にあたり往時の様子を古写真を参考に復元修復に携わったそう。東京都教育庁で文化財調査を担当学芸員の原眞麻子さんの解説をお伺いしました。
ダマスク柄に金や銀も
大客室、小客室はサーモンピンクのダマスク柄の壁紙が貼られています。隣の主寝室には黄色の壁紙が貼られています。主寝室には金と銀が使用されていますが、華美になりすぎない華やかさがあります。何層にも重ねられた柄と色が、華やかながらどこか落ち着いた美しさを保ちます。邸宅の主が暖かみのある家庭を築いていたであろうことを感じさせます。
近年のトレンド色に、リビングコーラル、イルミネイティングのイエローがあります。まさにここで使われているような!明るい暖かみの色が選ばれています。
金唐革紙
ホールには、当時金唐紙が張られていたそうです。今は2階の書斎に、再現した金唐紙が壁紙として貼られています。
和と洋が融合
今の私たちの暮らしには、自然を感じさせる植物柄や、温もりを感じさせる色や意匠が助けになります。
洋館ですが書斎の入口には掛け軸を掛ける床が作られています。真っすぐでない格子柄は、色といい柄と言い、何ともいい味わです。
今でいうアクセントクロスのように貼られている二ッチの上部。そこにはフックが付いていて、掛け軸がかかるようになっていました。昔の床の間の引き違い棚を思わせ、洋館に和テイストを上手く組み込んでいて素敵です。
古写真を紐解いていったそう
復元修復には古写真を参考に紐解いていったそう。白黒写真だったので、苦労したそうです。似た柄を探し、当時使われていたテッコウ社をつきとめたのだそうです。
見本帳を見ても柄が大きく、しかも一部分だけ。これで大丈夫かと随分考えられて選んで行かれたそうです。面影をのこしつつ再現を試みたり似たものを探す作業。修復は2年前に終わったそうです。わずかな資料からの修復はさぞ大変であったことと思います。
このように見える形に復元修理をしていただける。お陰で、貴重な重要文化財を足で回って見ることが叶います。ありがたいですね。
部屋を整える暮らし
今回は壁紙にフォーカスしていますが、カーペットやカーテンも可愛いふさや織が施されていて、家を創っています。部屋を整えるということが、暮らしの中に根付いていたことが感じられます。
かつて、地域の大工さんが、何か困っていることはありませんか、とたまに立ち寄っていたことを思い出します。小柄な私には、大工さんが付けたレンジフードのボタンが高くて、男の仕事なんだから。。などと菜箸で押していました。でも、どこも丈夫で今思えば床材も仕上げ材もどれも今より手が込んだものでした。
近くで、地域の工務店と謳う、アンティーク店兼設計事務所を見つけました。家に長く居ることとなり、地域での暮らしが多くなってきました。(*’▽’)