TBSラジオ 貼ったらバエる!癒しの空間 壁紙サーチ その2

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TBSラジオ「金曜たまむすび」内「とにかく壁紙の話」で、1月15日(金)から計4回にわたり、『貼ったらバエル! 癒やしの空間 壁紙サーチ』を放送中。インテリアビジネスニュースでご紹介くださいました。

素敵な壁紙によって癒しやオシャレを演出している場所を訪れ、その良さやテクニックを学んでいこうという企画の第2弾では、2年前に修復が完成した東京・目黒の旧前田家本邸洋館を訪問。往時の様子を古写真を参考に復元修復に携わった東京都教育庁で文化財調査を担当する学芸員の原眞麻子さんの解説をお伺いしました。

エントランスホール。東京都学芸員の原眞麻子さんと安藤弘樹アナと。
大客間と小客間。どんなに華麗か、わかるでしょう。これを想像しながらサンプルを選んで修復していくのは、さぞ大変。往時のドレス姿の夫人が、出てきそうです!
主寝室の壁紙。ボーダーが薄く透け下の植物柄がほんのりと浮かびます。修復時に古い壁紙が少しだけ残っていたそうで、それをもとに再現し日本で製作したどうです。ストライプはあえて手で書き、以前のものに近いゆらぎを表現。

大客室、小客室はサーモンピンクのダマスク柄の壁紙が貼られ、隣の主寝室には黄色の壁紙が貼られています。主寝室の壁紙には金と銀が使用されていますが、華美になりすぎない華やかさがあります。何層にも重ねられた柄と色が、華やかながらどこか落ち着いた美しさを保ち、邸宅の主が暖かみのある家庭を築いていたであろうことを感じさせます。

近年のトレンド色に、リビングコーラル、イルミネイティングのイエローと、まさにここで使われているような明るい暖かみの色が選ばれています。

ホールには、当時金唐紙が張られていたそうですが、今は2階の書斎に、再現した金唐紙が壁紙として貼られています。

当時からのこる金唐紙。凸部の金色は薄れてしまいましたが、紙とは思えない、まさに金唐革を思わせる重厚なものです。

今の私たちの暮らしには、自然を感じさせる植物柄や、温もりを感じさせる色や意匠が助けになります。

洋館ですが書斎の入口には掛け軸を掛ける床が作られています。真っすぐでない格子柄は、色といい柄と言い、何ともいい味わです。

今でいうアクセントクロスのように貼られている二ッチの上部にはフックが付いていて、掛け軸がかかるようになっていました。昔の床の間の引き違い棚を思わせ、洋館に和テイストを上手く組み込んでいて素敵です。

格子柄は点々を重ねた線で出来てます!! インクが盛られ、へーっ、と見入ってしまいます! 
夫人の着替えの間として使われた化粧室。パール調のピンクの壁紙は、ホールや客間でも修復に使われている当時スイスのテッコウ社のもの。現在はイタリアに移っているそうで、柄はローマ・ギリシャを思わせるものに変化を感じます。

復元修復には古写真を参考に紐解いていったそう。白黒写真だったので、似た柄を探し、当時使われていたテッコウ社をつきとめたのだそうです。

見本帳を見ても柄が大きく、しかも一部分だけ。これで大丈夫かと随分考えられて選んで行かれたそうです。面影をのこしつつ再現を試みたり似たものを探す作業。修復は2年前に終わったそうですが、このように見える形に復元修理をしていただき、貴重な重要文化財を足で回って見ることが叶います。ありがたいですね。

書斎。上の部分は再現された金唐紙。再現にあたり金の部分を最後に拭き取り、より凹凸感を出すように工夫をしたそうで、岩崎邸の金唐紙と作り方を変え、当時の意匠の再現をしているそう。書斎の蔵書や机なども、前田家より寄贈いただいたものだそう。机にはご家族の写真が飾られていました。

今回は壁紙にフォーカスしていますが、カーペットやカーテンも可愛いふさや織が施されていて、家を創る。部屋を整えるということが、暮らしの中に根付いていたことが感じられます。

かつて、地域の大工さんが、何か困っていることはありませんか、とたまに立ち寄っていたことを思い出します。小柄な私には、大工さんが付けたレンジフードのボタンが高くて、男の仕事なんだから。。などと菜箸で押していましたが、どこも丈夫で今思えば床材も仕上げ材もどれも今より手が込んだものでした。

近くで、地域の工務店と謳う、アンティーク店兼設計事務所を見つけました。家に長く居ることとなり、地域での暮らしが多くなってきました。(*’▽’)