パリからメゾンがやって来た、MAISON&OBJET 2022@日本橋高島屋

世界のインテリアデザインのトレンドを牽引する「メゾン・エ・オブジェ」。この注目の国際インテリア見本市が、本家メゾンのキュレーターの手により日本で初展示されました。デザイン・ダイアローグ、<対話>を生み出すものたちとして日本橋高島屋で開催されたこの展示会。コロナでパリでの開催が延期されたため、実際はパリより先のWhat’s Newトレンドの展示となりました。

日本初開催

パリ・メゾンの寄稿記事の執筆もこの後ブログでご紹介していきますが、先ずは日本で初開催された「メゾン・エ・オブジェ」のもようを、ご案内しましょう。

MAISON&OBJET PARIS 2022: DESIGNDIALOGUES

デザイン・ダイヤローグは、3部構成により展開されました。

これまでのデザインの展示。いま何が新しいのかを、パリで出展されるものを実際に使用して展示。そして、これからのデザイナーに賞を授与し才能に焦点をあてる、という展開です。

第1部:デザイナーズ・オブ・ザ・イヤー

まずはこれまでの振り返りです。

メゾンで受賞したなかから、21名の作品がコーディネート展示されました。

先ずは、建築家でピューリズムを創始した画家としても知られる、コルビュジェの作品がお出迎え。中では、いまでは誰もが聞いたことのあるデザイナーの作品が年代順に名を連ねました。

コルビュジェによるタペストリー。シャルロット・ぺリアンの寝椅子「TOKYO」(カッシーナによる復刻版展示)と。

このタペストリーは1955年、モダンリビングを提案する高島屋での「コルビュジェ、レジェ、ぺリアンの3人展」で発表されたものだそうです。1941年に同じく高島屋で開催された展覧会でのぺリアンの寝椅子「TOKYO」とともに展示されていました。

コルビュジェは、以前ブログでご紹介した川島織物セルコンによる東急文化会館の「緞帳」でも知られています。

2012年デザイナーズ・オブ・ザ・イヤー:吉岡徳人

2012年デザイナーズ・オブ・ザ・イヤーの吉岡徳人。倉又史郎、三宅一生のもとで学び、その叙情的作品は世界で目にすることができます。博物館での永久保存は勿論ですが、パリのオルセー美術館がリニューアルされ訪れた時。ホールに実際のベンチとして置かれていて「あれっ!!」と感動しました。

2013年デザイナーズ・オブ・ザ・イヤー、エドワード・バーバー&ジェイ・オズガビー

こちらは、近年TIP TON REとしてリサイクル素材で出されています。2021ケルン国会家具見本市でもフォーカスされてます。ホームオフィスにおすすめの椅子の記事でもご紹介しているので、ご参考に。

ホームオフィスにおすすめの機能性椅子の選び方。体の負担を軽減するタスクチェアの特徴について』 https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_01065/

2015年デザイナーズ・オブ・ザ・イヤー nendo 佐藤 オオキさん

nendoの佐藤オオキさんのデザイン空間。ブログでご紹介した代官山で体験できます!

2019年デザイナーズ・オブ・ザ・イヤー セバスチャン・ヘルクナー 何度か取材してるけど、いい感じの方です。

セバスチャンヘルクナーさん。コロナによるロックダウン直前もお話しをお伺いしてます。それまで、いつも怒ってるのかなと、ちょっと思ってました。

メゾンで中国の記者と撮影が一緒になり、『笑ってください!』と彼女。なるほど、怒ってるんじゃなくて堀が深い顔でそう見えてるのね。現地に行って、素材を見て、そこの人たちとデザインで新たな息を吹き込みたい。そう語る言葉に、思わずちょっとうるっと。優しくて実直な方でした♡

2020年の笑ったお顔、またご紹介しますね。

2020年デザイナーズ・オブ・ザ・イヤー マイケル・アナスタシアデス 展示のスタイルも良いですね♡

What’s New

第2部は今日のクリエイションの進化を提示です。パリのメゾン・エ・オブジェ出展者の新作コレクションで創作されるこの展示。この時はまだ本国での開催がされて無く、残念ながらすぐにはピンときませんでした。メゾンキュレーターが、パリ・メゾンさながらに再現するというこの展示。あらためて見ると、醍醐味があります。

エリザベス・ルリッシュの”What’s Newの、自然の要素もやって来てる! 凄い、本家の開催が延期されたので先の公開!!
自然の要素 
自然の要素
自然の要素

これらの内容は、別のブログと記事で詳しくご紹介します。

ライジングタレントアワード

最後は次世代のクリエイターにフォーカスする展示です。会場では、多くの来場者がこれから芽吹くデザインに熱心に見入っていました。

もしかして、日本の新しいジェネレーションはデザインとの対話を楽しむ人たち?出来上がったものをつい見てしまう日常から一呼吸置くコト。プロセスにあるものを見るコト、心がけたいと反省。

2022年のライジング・タレント・アワードは日本にフォーカス。なんだか骨太の気になるリサイクル素材だ。
人と布の関わりを通して日々に驚きや楽しさ、豊かさをテーマに作品を発表。
Liverty London や Moleskineなどコラボレーションがあり、刈り取る創作が加えられる氷室友里のSNIP SNAPシリーズ。

氷室友里さんのファブリックは日本でカリモクの椅子にも貼られました。その芝刈りのをする発想のデザインはほっこりします。カリモク60の代表モデル「Kチェア」(当時限定販売)。その画像は、こちらの記事の後半部分でご覧いただけます。

フレンドリーでサステナブルなアイテムに注目。2019年、IFFTのトレンドhttps://www.houzz.jp/ideabooks/129703874/list

日本のライジングタレントアワード選考の委員長は隈研吾氏が務めました。「手触り感や実態におこる偶然性をあえて重視する作品」が多く見られたように思う」。「デジタルで容易にアウトプットできる時代に、世界は体験の重要性を重視する潮流になってきている。」、と述べていました。

日本は忙しく成長した期間の後、休眠するような年月を経てきました。独自の視点が顕著なこれらライジングタレント達。どんどん羽ばたいて新しいものにチャレンジし、これからも羽ばたいてください。