インド政府機関 5都市を周るプレゼンツアー①

インド繊維省の各出先機関の方達にプレゼンに伺いました。ムンバイ、カルール、パニパット、デリー、ジャイプールの5都市で、各機構の幹部やホームファニッシングやファブリック製造に関わる方達と交流。6月3日から6日間のこの会合で、日本への大口の来日も決定しました。

それぞれの都市がどんなに遠いか知らなくて良かった⁉ という、ハードな一路でした。

インドは欧州債務危機や高インフレを克服し近年も7%近くの経済成長を続けています。2030年には中間所得層が5億人に到達するともいわれる、新興国の中でも高い経済成長を維持する巨大マーケットです。日インド両国は1952年の国交樹立以来、2000年の「日印グローバル・パートナーシップ」の合意、2014年の「特別」戦略的グローバル・パートナーシップ構築と、相互に首脳がお互いの国の訪問を続けながら、親日感情に支えられ友好な関係を維持しています。

インドの繊維業は携わる人が2番目に多い国の基幹産業の一つです。訪れて実感しましたが、政府も全面的に支援し、とても重要視しています。そんな中、日本のニーズやデザインについての理解が進むようにとの事で、お伺いして日印をモデルとしたドレンド情報につき各地でお話しをさせていただきました。

インドの繊維業は長い伝統を持っていて、『ペイズリー柄』や『インド更紗』の原産地として広く知られて、最後のハンディクラフト技術が残る数少ない地域ともいわれています。また注目の点は、インドは農業大国であり、綿花や絹の生産も行っていて、良質なオーガニックコットンやリネンの生産にも携わり、天然染料や天然繊維への取組も行っている、繊維の原材料の産出国でもあります。

堅調な経済成長のもと、巨大ショッピングモールやモデル都市や地下鉄の建設も急ピッチで進み、モダンな空港やホテルが立ち並んでいました。ITや化学製品の発展の印象が強いインドですが、繊維産業に携わる人たちも、技術革新を行いながら、インドならではの手仕事を活かした製品を創り出そうと工夫を重ねていました。

<ムンバイ/旧ボンベイ>

オーガニックモダンなムンバイの空港。植物のセルのよう、孔雀の羽がモチーフだそうです。

植えられている植物も路で見かけるものなどで、自然光もそそいで、リアル壁面緑化です。背景にパネルも建て、魅せますねー

サイン(上下の柄が天井と同じ)、ベンチ、ガラスと、同じモジュールによるデザインが展開されてます。

 

開き方もまちまちなハスの華の照明やペイズリー柄のカーペットと、しっかり、国のキャラクターや産業を魅せてます (‘;’) 羽田空港も急ピッチでやり直してますが、こう見るとこってり見せるところは魅せないと。国の玄関は主張も大事です。

「Asia Pacific Airport of the Year」でNo.1に選ばれたそう。夜はこんな感じ、かなり綺麗。物凄いスピード移動で止まってなど貰えないし、外に出て写真を撮る暇もなくでしたが、アイフォンがしっかり合成しキャッチしてました!

 

プレゼン一本目です。政府テキスタイル省の各出先機関やその会員の方達に日本のマーケット情報を提供する一連のセミナーが始まりました。先ずはムンバイのTEXPOLICILにて最初のプレゼンです。

TEXPROCIL、綿織物輸出促進協議会(The Cotton Textiles Export Promotion Council)は1954年の創業以来、インド綿の輸出を推進する非営利団体として国内は勿論、世界に広く知られています。(とはいえ私は今回知りました。。)会にはインドの主要なテキスタイル企業が参画しています。ドイツのハイムテキスタイル展をはじめ世界中の展示会への出展を行い、綿、糸、織物、ホームテキスタイルなどさまざまな定評のある綿繊維製品の製造業者や輸出業者さんが名を連ねているそうです。

TEXPOLICILのHPに掲載くださり。Executive Director Dr. Rajagopal氏(中央)とJIIPA Prashant氏(右)らとの記念撮影。Joint Director Martis氏(左)はこの7月の渋谷のインドフェアに責任者として来日されます。

駅です!なんて綺麗なんでしょう。ムンバイの土はオーカー(黄色)なんですね。建物も黄土色です。チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅/2004年に世界遺産

ちょっとブリキチックな雰囲気の2階建てバスが、イギリス領の名残を感じさせます。

駅構内。とにかく人・人・人。混んでますがみんな笑ってます。東京駅でこんな事、ないですよね。

女性の衣装もカラフルです。ペタンコのサンダル、多いです。クッションソールとか履かなくてもバシバシ歩きそうですね。

インド門 広場/ 赤、オレンジ、黄色、青、ピンク、すごく多いです。皆さん良く動きます。ブレて全然人が上手く撮れません💦

ここは都市ですが、ロードでも服の色は同じでした。田舎道やバス停にたむろされる女性達の衣装も美しかったです。例によって、ミッションは超高速移動で進むので、3時間も乗っているのにこちらもブレて撮れなく。残念。

夕暮れは公園に涼みに人が続々と出てきます。上海のバンドンみたいで、レトロな建物とビルのコントラストがきれいです。2時間も船で行くと、ドバイだそうです‼ 熱いわけですね。

地元インテリアショップ

ジムトンプソンの世界観です。ペイズリー柄っぽい壁紙。クッション結構安かったです。

床材も新しいですね。セメントタイルの様ですが怪しいのでカリカリして確められませんでした(笑)

アラジンのジニーが出てきそう

スタバもできてます。象さんや孔雀(孔雀は路にほんとに居ます!)が描かれてますね。インドの地図の中がペイズリー❣

ムンバイのホテル。超ゴージャス。正面は画ではなくモザイクです。大理石ふんだん、琥珀色系多いです

さて、早朝から飛行機でコインバトールに飛び、カルールを目指します。100キロ超えで飛ばして、いざカルールへ (‘◇’)ゞ。

アジアの通勤風景ですね、朝晩は3人乗りが多いです。むっちゃ挟まれてます。スクールバスともすれ違いました。広いので皆が揃ったら授業始めでしょうか。。。

サリーのお店。カラフルですが、深い色です。地元の周囲の自然によく馴染む色です。

 

カルール到着。長旅でやっと着きましたが、直ぐ準備です。

カルールではHEPC、手織り機製品輸出促進協議会(The Handloom Export Promotion Council)にてプレゼンテーションおよび会合を行いました。HEPCは1965年、織物、家具、カーペット、床材などの手織り機製品の輸出を促進するため「インド政府テキスタイル省」の下に結成された機関で、本部はチェンナイでニューデリーに支部があります。

 

サンプルを拝見。ジャガード織が良い感じでした。

インドでは皆さんファミリー企業で製造や輸出など取り組んでます。熱心です。

  インド繊維省HEPCのサンドラさん。

修了、目が赤い。。。

翌朝はまた車で3時間飛ばして空港に戻ります。看板、派手でしょ。要所要所に街が出没します。他は畑と平原が続き、ヤギや孔雀が歩いてます。孔雀ですよー!

トゥクトゥク。車内(って言うかな)も好きな柄が貼られてたりします。型は昔のミゼットってことでしょうか。沢山の手すりとホロも付けてますね。縞々に塗り分けたりしてカスタマイズ (‘▽’*)

脇道には工場や住居なども見かけます。とにかく何か色付けたいようで、塗り分けてます。

空港に到着。インディ・ゴー(インディゴ? インド人 Go ?(笑))でデリーに向け出発です。超ミニの制服のお姉さんが元気に応対してくれます。機内特性マギーヌードル貰いました。辛っ Σ(・□・;)      

<パニパット>

パニパットに移動。HEPC、手織り機製品輸出促進協議会の方々にセミナー。アルマーニや日本のユナイテッドアローズに製品提供をする会社や、絣や絞りの技術を活かす会社の方達と会談しました。

インド繊維省主催AEPCのシャルマさん。

翌日はセミナーに参加した方の店舗を訪問。

ショップの生地見本。暗めで素朴な中に、清色のピンクが印象的。